“のりやす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
乗全20.0%
乗易20.0%
乘穩20.0%
憲康20.0%
順易20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江戸に集められた志士を裁くに、井伊は、閣老松平乗全のりやすを裁判長として、「五手掛ごてがかりの調」にとりかゝつた。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
田舎でやりかけようとしている仕事と、そこで人に囲われている女とから離れることの出来なかった兄の壮太郎は、そう言って話に乗易のりやすいお島をそそのかした。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
翌年は明和五年で伊織の弟宮重はまだ七五郎と言つてゐたが、主家の其時の當主松平石見守乘穩のりやすが大番頭になつたので、自分も同時に大番組に入つた。
ぢいさんばあさん (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
義清の従兄いとこに、すこし年上の、憲康のりやすという者がある。
長尾権四郎、本庄越前、藤田信吉、安田順易のりやすなど十二騎の家臣をしたがえ、路傍ろぼうに下馬して秀吉を待った。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)