“のりつな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
範綱33.3%
則綱33.3%
憲綱33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あいや、卒爾そつじでござるが——」と、並木の下で、ばったりと会った範綱のりつな宗業むねなりの兄弟に、すこし息をきって、唐突に、たずねた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうして、六条の範綱のりつなやかたまで、一息に来たが、折わるく範綱は後白河法皇の院の御所へまかり出ていて、まだお退がりにならないという。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
現れたのは猪俣小平六則綱のりつな、よき敵と見て、鞭打って駆け寄ると馬を押し並べてむんずと組み、そのまま地にどうと落ちた。
かぼそい老骨のひしげるまでも、それを負って、太守憲綱のりつなたすけ、米沢三十万石の社稷しゃしょくを、この際は、石にかじりついても護り通さなければならない。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)