“のこぎりやま”の漢字の書き方と例文
語句割合
鋸山100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この写生帳は、房州の保田ほたへ上陸以来、鋸山のこぎりやまに登り、九十九谷を廻り、小湊、清澄を経て外洋の鼻を廻り、洲崎すのさきに至るまでの収穫がことごとく収めてある。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
房州鋸山のこぎりやまに、石にて刻んだ五百羅漢があるが、首は大抵なくなっている。むかし博徒ばくとが、羅漢の首を懐中しておれば、必ず博変ばくちに勝つというマジナイのために盗み取ったとのことだ。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
前に申す通りに古川節蔵ふるかわせつぞうは私の家から脱走したようなもので、後できいて見れば榎本よりかきに脱走したそうで、房州ぼうしゅう鋸山のこぎりやまとか何処どことかに居た佐幕党の人を長崎丸に乗せて、ソレを箱根山に上げて
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)