“ねつぞう”の漢字の書き方と例文
語句割合
捏造100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兄にも妹にもね付けられて、内田は失望した。その失望から彼は根もないことを捏造ねつぞうして、赤座兄妹を傷つけようとたくらんだ。
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
反対に慇懃いんぎん床几しょうぎを下って、その首に敬礼したという家康の人物を引きたてるために、捏造ねつぞうした徳川時代御用史家のこしらえ事にすぎない。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
根も葉も無い不埒ふらちの中傷を捏造ねつぞうし、デンマーク一国はおろか、ウイッタンバーグの大学までうわさきちらすとは、油断のならぬものですね。
新ハムレット (新字新仮名) / 太宰治(著)