“にわかぶげん”の漢字の書き方と例文
語句割合
俄分限100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宿屋の亭主のなさけを受けて今の始末、もとより悪性あくしょうのお國ゆえたちまち思うよう、此の人は一代身上いちだいじんしょう俄分限にわかぶげんに相違なし、此の人の云う事を聞いたなら悪い事もあるまいと得心したる故
今まで貧乏だった親類縁者がたちまちにして俄分限にわかぶげんとなり、みじめだった曲馬団の踊子、活動女優、女歌舞伎達は、この島では日本一の名優の様に好遇され、若い文士、画家、彫刻家、建築師達は
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
はじめはほんのもう屋台店で渋茶を汲出くみだしておりましたのが俄分限にわかぶげん
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)