“にくしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
肉漿85.7%
肉醤14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし肉漿にくしょうや膿血は拭ひ得てもその欲情のくるしみのしんは残つてゐる。この老いにしてなほ触るれば物をむさぼり恋ふるこころのたちまち鎌首かまくびをもたげて来るのに驚かれた。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
肉漿にくしょう飛び交い、碧血へきけつ草を染むる。悽愴せいそう比なき乱軍であったことを、証するものであるともいえよう。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
船首甲板に立ち並んでいたボースン、大工はもちろん、水夫、チーフメーツらは肉醤にくしょうを頭から浴びた。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)