“なんばんじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
南蛮寺100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
南蛮寺なんばんじの謎! いや恐らくあるだろう、解くがいい解くがいい! 幸福が来る、解いた者へは! だが受難も来るだろう! だが受難を避けてはならない! どんなものにも受難はある。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
但風俗は必しも史実にらず、却つて今人の眼に親うするものとす。秋の日、暮がた。後景は京都四条坊なる南蛮寺なんばんじの高き石垣。そが中ほどよりやや上手に寄りて門。その扉開かれてあり。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
三十分ののち、彼は南蛮寺なんばんじ内陣ないじんに、泥烏須デウスへ祈祷を捧げていた。そこにはただ円天井まるてんじょうから吊るされたランプがあるだけだった。
神神の微笑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)