“なまりだま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鉛玉66.7%
鉛丸33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しやがって、ふざけた野郎だ。さッ、お白洲しらすだぞ、世話をやかせずに、泥を吐かねえと、捕縄の端の鉛玉なまりだまが横ッ面へ飛んで行くからそう思えッ
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と言って、米友が鉛玉なまりだまを飲まされたように、眼をまるくせざるを得ませんでした。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
鉛丸なまりだまり方が素人療治であったせいか、左の脚の甲からくるぶしがひどく腫れあがり、今以て十歩とあるくこともできないのだった。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
弾もまた三匁から七匁ぐらいな鉛丸なまりだまを、漸く三発も撃てればよい方で、後は筒の関金せきがねや薬筒のけついた部分などを掃除しないと使えない。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)