“なげや”の漢字の書き方と例文
語句割合
投遣100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのほか一切いっさい投遣なげやりにして自由自在にして置くその有様は、犬猫の子を育てると変わることはない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
個人主義者の子孫たち……そのような投遣なげやりな傾向の日本の大衆が滔々とうとうとしてエロ、グロ、ナンセンスの芸術に走り、犯罪小説、もしくは探偵小説のスリルに没入して行った。
路傍の木乃伊 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
しかし私はてんてこ舞ひをしながらも、只管ひたすら失業地獄に呻吟する人達に思ひくらべて自分を督励し、反面では眼に立つ身体の衰弱を意識して半ば宿命に服するやうな投遣なげやりな気持で働いた。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)