“ながいも”の漢字の書き方と例文
語句割合
長芋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尤も尊い御身分の方だから、お平の長芋ながいもなどゝ悪口が出さうだが、くお美くしい、お奇麗な若殿様だ。それに学問こそお出来にならぬさうだが、小説類は何でも読んでらツしやる。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
「どうだね」と折のふたを取ると白い飯粒が裏へ着いてくる。なかには長芋ながいも白茶しらちゃに寝転んでいるかたわらに、一片ひときれの玉子焼が黄色くつぶされようとして、苦し紛れに首だけ飯の境に突き込んでいる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「ちよいとノツペリして居るのと、三千五百石の旗本の跡取といふのを餌にして、若い女の撫で斬りですよ。世間の女はまた何んだつて、あんなおひら長芋ながいもが良いんでせう」