“どんしょく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
貪食87.5%
呑食6.3%
鈍色6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最初の一撃にしくじった妖怪の怒りに燃えた貪食どんしょく的な顔が大きく迫ってきた。悟浄は強く水をって、泥煙を立てるとともに、愴惶そうこうと洞穴を逃れ出た。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
黄門こうもんの報称に拠るに、五月初六日より、一千丈の巨蟒きょもう来り、宮外に盤踞ばんきょし、内外臣民を呑食どんしょくする一万三千八百余口、過ぐる所の宮殿、ことごと邱墟きゅうきょと成りて等し。
蓮花公主 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
すっかり落葉してしまう森、すべて鈍色どんしょくをして、上からおしつけようとしているものばかりが見える北国に生まれて、その冷めたい空気を吸って育った人だ。
北国の人 (新字新仮名) / 水野葉舟(著)