“どくえん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
毒烟33.3%
毒焔33.3%
毒煙33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
燕王覬覦きゆじょう無きあたわざりしといえども、道衍のせんして火をあおるにあらざれば、燕王いまだ必ずしも毒烟どくえん猛燄もうえんを揚げざるなり。道衍そも又何の求むるあって、燕王をして決然として立たしめしや。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
すでに尊氏はもうそんな愛憎本能など無性に七面倒しちめんどうくさくなっていた。憎悪一本になっている。むらと、胸の毒焔どくえんを声に吐いて、左右へ令をくだしていた。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、えたいのしれないぶきみな風が、そのへんいったいを、くるいまわり、もくもくと上がる黄色い毒煙どくえんを、右に左にあおっていました。
魔法人形 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)