“とみこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
富子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其処で富子とみこ(恒雄の妻)は孝太郎に彼女の過去をうちあけ、また彼の同情ある慰安の言葉を聞いた。そして其処で咋日の夕方孝太郎と富子とはふと唇と唇と、腕と腕との抱擁を交わしたのである。
囚われ (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
弥兵衛やひょうえつかのつるぎ遂に抜きて富子とみこりてふたきだとなす
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
たらちねの母の乳房ちぶさにすがりゐる富子とみこをみれば心はぎぬ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)