“となりま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
隣室50.0%
隣間50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
麦稈帽むぎわらぼうの書生三人、ひさし髪の女学生二人、隣室となりまに遊びに来たが、次ぎの汽車で直ぐ帰って往った。石狩川の音が颯々さあさあと響く。川向うの山腹の停車場で、鎚音つちおと高く石を割って居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
宿の主人は讃岐さぬきの人で、晩食ばんめしの給仕に出た女中は愛知の者であった。隣室となりまには、先刻さっき馬を頼んで居た北見の農場に帰る男が、客と碁をうって居る。按摩あんまの笛が大道を流して通る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
仮床というは台所の隣間となりまで、南へ面した一間ひとまの片端へ、おけやら箱やら相当に高さのあるものを並べ立てて、古柱や梯子はしごの類をよろしく渡した上に戸板を載せ、それに畳を敷いたものである。
水籠 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)