“とす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鳥栖71.4%
鳥巣14.3%
十洲14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山鹿方面の薩軍は、田原敗ると聞いて、即日、鳥栖とす地方に退き、官軍の本営は、七本に移り進んだ。
田原坂合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
七つ半過に鳥巣とす中屋敷なかやしきに来て、内山の口上を伝へて、本町ほんまち五丁目の会所くわいしよへ案内した。時田以下の九人は鳥巣とすを先に立てゝ、外に岡村桂蔵と云ふものを連れて本町へ往つた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
二十七日のあけ八つどき過、土井の家老鷹見たかみ十郎左衛門は岡野、菊地鉄平、芹沢の三人を宅に呼んで、西組与力内山を引き合せ、内山と同心四人とに部屋目附へやめつけ鳥巣とす彦四郎を添へて
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「この川は十洲とす川ともいうんだ」と益村は眼の前の流れをみつめながら云った
滝口 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)