“としょうじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
戸障子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
折しもドミンゴ(日曜)のこととて、会堂の戸障子としょうじはあけ放たれ、屋内に立ち居する信徒の姿が見える。黒いアビト姿のバテレン神父もちらちらする。
ハビアン説法 (新字旧仮名) / 神西清(著)
車が別荘の門に着いた時、戸障子としょうじを取りはずした座敷の中に動く人の影が往来からよく見えた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それまでも、何かそれらしい音はしたが、極めて散漫で、何の声ともまとまらない。村々のしとみ、柱、戸障子としょうじ、勝手道具などが、日永ひながに退屈して、のびを打ち、欠伸あくびをする気勢けはいかと思った。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)