“とくだね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
特種83.3%
特別記事16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「……これは特種とくだねだ。すばらしい、特種だぞ。いや、恐るべき大事件だ。前代未聞の怪事件だ……」
地球発狂事件 (新字新仮名) / 海野十三丘丘十郎(著)
「さうです。よく知つてゐます。そんなものぢやないのです。僕の欲しいのは特種とくだねなんです。」
亜剌比亜人エルアフイ (新字旧仮名) / 犬養健(著)
僕は「もちろん誰にも話しゃしませんよ」と口では答えたが、心の中は、すばらしい特別記事とくだねの材料が手にはいったことの喜びで一ぱいだった。
或る探訪記者の話 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
その他の各社とも何かしら読者を惹き付ける大記事は無いか……洪水おおみずは出ないか……炭坑は爆発しないか……どこかに特別記事とくだねは転がっていないか……との目たかの目になっていた。
空を飛ぶパラソル (新字新仮名) / 夢野久作(著)
すると社会部長は急に熱心になって、「そうかも知れんね。ことによると大学部内に何か軋轢あつれきがあるかも知れんから、君一つしらべて特別記事とくだねにしたらどうだ」
或る探訪記者の話 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
君の手で確かな手証てしょうを挙げてくれんか……エエ?……推定でない具体的な奴を……そいつを新聞に書く前に、僕の手に渡してくれれば、スッカリタタキ上げて君の方の特別記事とくだねに提供するがね。
空を飛ぶパラソル (新字新仮名) / 夢野久作(著)