“てにをは”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:テニヲハ
語句割合
手爾遠波60.0%
弖爾乎波20.0%
天爾遠波20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
素襖すあをかきのへたながら、大刀たちの切字や手爾遠波てにをはを、正して点をかけ烏帽子ゑぼし、悪くそしらば片つはし、棒を背負しよつた挙句の果、此世の名残執筆の荒事、筆のそつ首引つこ抜き、すゞりの海へはふり込むと
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
彼の弖爾乎波てにをはの許容になりましたときなどは、まだ元の語格を正則にしてある。それに背いて居る弖爾乎波を許容する。斯うなつて居ります。
仮名遣意見 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
人民は又二條のどれにも由らずに縱横に田畠を荒して歩くかも知れないと思ふ。却て問題は複雜になつて來る。さう云ふ關係は獨り此の假名遣のみではありませぬ、文法弖爾乎波てにをはにもございます。
仮名遣意見 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
(註曰。以下掲ぐる文章は殆んど原文のままである。読みにくい仮名を本字に、本字を仮名に、天爾遠波てにをはの落ちたのを直し補った程度のものに過ぎない)
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)