“てっけん”の漢字の書き方と例文
語句割合
鉄拳100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「不心得者!」この声と同時にピシリと鉄拳てっけんひらめいた。と、その時、校庭にあるサイレンが警戒警報のうなりを放ちだした。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
怠惰たいだの一団が勉強家を脅迫きょうはくして答案の回送を負担せしめる。もし応じなければ鉄拳てっけんが頭にあまくだりする。大抵たいてい学課に勉強な者は腕力が弱くなまけ者は強い。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
生温なまぬるい四国弁などでぐずぐずいうと頭から鉄拳てっけんでも食わされそうな心持もするし、それにまだその頃は九州鉄道も貫通していなかった頃で交通も不便だし
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)