“ていしゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
停車66.7%
亭榭16.7%
低舎16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
湾をはなれて山路にかゝり、黒松内くろまつない停車ていしゃ蕎麦そばを食う。蕎麦の風味が好い。蝦夷えぞ富士〻〻〻〻と心がけた蝦夷富士を、蘭越らんごえ駅で仰ぐを得た。形容端正、絶頂まで樹木をまとうて、秀潤しゅうじゅん黛色たいしょくしたたるばかり。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
世態一変して後明治七、八年の頃に至り名古屋藩の医にして詩を森春濤と鷲津毅堂とに学んだ永阪石埭ながさかせきたいが、星巌の邸址ていしを探り求めて新に亭榭ていしゃを築き、がんして玉池仙館と称した。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
じつはここの客舎も、関外の低舎ていしゃです、まあ、ざっとした通り一ぺんの旅人を泊らせる雑房にひとしい粗末。じつはその失礼も、おわびせねばなりません
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)