“つりなわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
釣縄66.7%
吊繩33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たった一つ喜界島の昔話集に採集せられたものは、是は兄弟でなくて二人の漁師りょうし、一人が友だちの釣縄つりなわを借りて流してしまう。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
裸一貫になったかと思うと、車井戸の釣縄つりなわの一方をあくまで高くつるし上げて、釣瓶つるべを車へしっかりと噛ませておいて、その縄を伝って垂直線に井戸の底へ下って行きました。
これを保留し且つ前代の考察に取り入れてゆく労苦は、今も若干の痕跡を伝えている網や釣縄つりなわの比ではない。そのために人はしばしば現代の空気の中に、遠い寂寞せきばくの世を推理しようとするのである。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
これはになって行く者の足取あしどりにつれて、両端りょうはしが少しずつ上下じょうげにうごき、そのわずかのあいだだけ、肩を休めるようにできているので、そういう動作のために、荷物の吊繩つりなわがすべり落ちないように
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)