“つゆどき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
梅雨時68.8%
梅雨期18.8%
五月雨時6.3%
梅雨季6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御実験あれ。なかなかうまいものです。——梅雨時つゆどきの朝飯は、何と云っても、口の切れるような熱いコオフィと、トオストが美味のような気がします。
朝御飯 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
梅雨期つゆどきのせいか、その時はしとしとと皮に潤湿しめりけを帯びていたのに、年数もったり、今は皺目しわめがえみ割れて乾燥はしゃいで、さながら乾物ひものにして保存されたと思うまで、色合、恰好かっこう、そのままの大革鞄を
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あなた方はそうした格子戸を開けて、何といって声をお掛けになりましょうかしら……おかしな口のきき方です、五月雨時つゆどきの午後四時ごろ、初夏はつなつ真昼間まっぴるまだから、なおおかしい。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
雨といつてもこの頃のは、草木の新芽を濡らす春さきの雨や、もつと遅れて来る梅雨季つゆどきの雨に比べて、また変つた味ひがあります。春さきの雨はつめたい。
若葉の雨 (新字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)