“つぼや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
壺屋87.5%
坪谷12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
早くも食うてしまって出て来たり、さようなら行ってまいります、と肩ぐるみに頭をついと一ツげて煙草管きせるを収め、壺屋つぼや煙草入りょうさげ三尺帯に、さすがは気早き江戸ッ子気質かたぎ草履ぞうりつっかけ門口出づる
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一刻毎に集り来る人の群、殊に六時の神戸急行は乗客が多く、二等室も時の間に肩摩轂撃けんまこくげきの光景となった。時雄は二階の壺屋つぼやからサンドウィッチを二箱買って芳子に渡した。切符と入場切符も買った。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
書置をして來た宿の立腹はたいしたもので、早速下宿を斷る旨の手紙がわたしの郷里坪谷つぼや村の父の許に飛び、驚き狼狽へた父が、早速延岡まで出かけて行つて、これもどうやらもと通りに納りました。
金比羅参り (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)