“ちゅうさ”の漢字の書き方と例文
語句割合
中佐100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
将軍に従った軍参謀の一人、——穂積ほづみ中佐ちゅうさくらの上に、春寒しゅんかん曠野こうやを眺めて行った。が、遠い枯木立かれこだちや、路ばたに倒れた石敢当せきかんとうも、中佐の眼には映らなかった。
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
しかし、しゃがれた声の調子はあまりにもいきりたっていたし、それを今朝の式場での平木中佐ちゅうさの言葉と結びつけて考えないわけには行かなかった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
おい、大変たいへんだ。おい。おまえたちはこどもだけれども、こういうときには立派りっぱにみんなのおやくにたつだろうなあ。いいか。おまえはね、この森をはいって行ってアルキル中佐ちゅうさどのにお目にかかる。
ありときのこ (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)