“ちゅうけい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
中啓92.9%
中卿7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
烏帽子えぼしがまがり、中啓ちゅうけいが、飛んだ。と、吉良は、美濃守に受けとめられて、すうっと、いたわるように、抱き下ろされていた。
元禄十三年 (新字新仮名) / 林不忘(著)
禰宜 (略装にて)いや、これこれ(中啓ちゅうけいげて、二十五座の一連いちれん呼掛よびかく)大分だいぶ日もかげって参った。いずれも一休みさっしゃるがいぞ。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
多聞天は、大師藤原恵美中卿ちゅうけいだ。あの柔和な、五十を越してもまだ、三十代の美しさを失わぬあの方が、近頃おこりっぽくなって、よく下官や、仕え人を叱るようになった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)