“ちごそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
稚子僧66.7%
稚児僧33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
得度とくどをうけた時の小さい稚子僧ちごそうの時のすがたと、十九歳の今の範宴とを思い比べれば、まったく、そういう声が出るのだった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とたんに、法鼓ほうこがとどろき、再びの梵鐘ぼんしょうが鳴ると、二人の稚子僧ちごそうが進んできて、魯達のかぶっている帽子をとらせ、彼の手をとって上人の法座の下へ、ひざまずかせた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
墨で洗ったような大床の廻廊を白いころもを着た稚児僧ちごそうが、粗末な御斎おときの膳を眼八分にささげ、その経音きょうおんの聞える奥の杉戸の内へ持って入った。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼が去ると間もなく、入れ違いに稚児僧ちごそうがはいって来て、部屋の中のちりほうきで掃き出した。そして夜具までのべた後、箒をかついで庫裡くりへ戻ってゆく。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
稚児僧ちごそうは、答えていう。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)