稚子僧ちごそう)” の例文
得度とくどをうけた時の小さい稚子僧ちごそうの時のすがたと、十九歳の今の範宴とを思い比べれば、まったく、そういう声が出るのだった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とたんに、法鼓ほうこがとどろき、再びの梵鐘ぼんしょうが鳴ると、二人の稚子僧ちごそうが進んできて、魯達のかぶっている帽子をとらせ、彼の手をとって上人の法座の下へ、ひざまずかせた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)