“御斎”の読み方と例文
旧字:御齋
読み方割合
おとき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
墨で洗ったような大床の廻廊を白いころもを着た稚児僧ちごそうが、粗末な御斎おときの膳を眼八分にささげ、その経音きょうおんの聞える奥の杉戸の内へ持って入った。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この居士は顔が坊さんらしいので、時々僧堂の衆に交って、村の御斎おときなどに出かける事があるとか云って宜道が笑っていた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あすこだけれど——叔父さんはあすこへ行ったって、御斎おときの御馳走にはなれないぜ、殿様は坊さんが大嫌いだから。——
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)