“だんいし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
壇石50.0%
段石50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あとはそのうえに亀石かめいしをすえ、壇石だんいしに組みあげることになる。石材の磨きだの彫りだのは、すでに出来ているので、築きあげる順序になれば、眼にみえて竣工は近づく予定である。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
道理で小屋こそ粗末なものだったが、ひさしを見ると、注連縄しめなわがめぐらしてある。もう御霊みたまかたちはここに竣工して、あとは塚の地形とか壇石だんいし亀石かめいしのすえこみなどを待つばかりとなっていた。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
湊川の出水でみずやら、また墓山はかやまのくずれから、基礎の亀石や壇石だんいしに狂いが生じたりなどして、あと年内の日も、数えられるほどに迫って来たのに、工事はなかなか予定どおりにゆかなかった。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さし図どころか自分で深切しんせつに手を添えてくれた時、皆で抱まわしに、隣の墓から、先生の墓所の前へ廻し込んで、一段、段石だんいしを上げるのに、石碑が欠けちゃあ不可いけない、と言うと、素早い石屋が
露萩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)