“だびしょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
荼毗所50.0%
荼毘所50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このときから忠利は岫雲院の住持と心安くなっていたので、荼毗所だびしょをこの寺にきめたのである。ちょうど荼毗の最中であった。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
九月十二日に勝久は三世勝二郎のひつぎ荼毗所だびしょまで見送って、そこから車を停車場へ駆り、夜東京に還った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そしてそんな戦の後ではまた、はるか東坂下の荼毘所だびしょで、日々夜々、誦経ずきょうが聞え、死者の屍を焼くけむりが、千早からも毎日望まれるほどだった。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あれに見えるあの松の下にお埋め申してあるのですが、おさない方々かた/″\は毎日お二人して泣く/\荼毘所だびしょへお参りになります、きょうもお供をいたしましょうと申しましたら、いや
三人法師 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)