荼毘所だびしょ)” の例文
そしてそんな戦の後ではまた、はるか東坂下の荼毘所だびしょで、日々夜々、誦経ずきょうが聞え、死者の屍を焼くけむりが、千早からも毎日望まれるほどだった。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あれに見えるあの松の下にお埋め申してあるのですが、おさない方々かた/″\は毎日お二人して泣く/\荼毘所だびしょへお参りになります、きょうもお供をいたしましょうと申しましたら、いや
三人法師 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)