“たんな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
丹那83.3%
旦那16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丹那たんなトンネルを過ぎた頃に薄目をあき、静岡辺でとつぜん“乗っていること”に気づく
二月は、伊豆の古奈こなへ行った。丹那たんなトンネルは初めてなので、熱海あたみを出るときから嬉しくて仕方がなかった。八分位かかると聞いたけれども、随分ながいトンネルのような気がした。
生活 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
李聖学が表を通り、旦那たんなさん、行って来ます、と云って去ったあと、小屋の壁にかけた六角時計が九時を打ったのに、運転手はやって来なかった。
糞尿譚 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
むかついて来るのを押え、なあ出てくれよ、と彦太郎が機嫌をとるように云うと、ようやく振り返って、旦那たんなさん、わしはこの仕事しことやめようかと思うて居るてす、と云った。
糞尿譚 (新字新仮名) / 火野葦平(著)