“たどつ”の漢字の書き方と例文
カタカナ:タドツ
語句割合
多度津100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんぴらは多度津たどつから一番の汽車で朝まいりをした。また「こんぴらふねふね」をうたい、長い、石段をのぼってゆきながらあせを流しているものもある。そんななかで大石先生はぞくりとふるえた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
あんまり暑いので、母と夜更けの浜へ涼みに行き、多度津たどつ通いの大阪商船の発着所の、石段のところで暫く涼む。露店で氷まんじゅうや、冷し飴を売っている。暑いので腰巻一つで、海水へはいる。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
多度津たどつへ着いて、金毘羅こんぴらへ參つて、其處で二晩泊つて、鞘橋さやはしの上で魚のやすいのに驚いたりして、善通寺から丸龜へ出て、其處から便所のない和船に乘つて、つうじをもよほしたのをこらへ/\て備中びつちゆうへ渡つた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)