“たたみこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
畳込100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それがこう変な形になって現れたのはどういう訳だか、自分には始めからみ込めなかった。母はまたそれを胸の中に畳込たたみこんでいるという風に見えた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
少くとも、あの、絵看板を畳込たたみこんで持っていて、汽車が隧道トンネルへ入った、真暗まっくらな煙のうちで、さっと化猫が女をむ血だらけなはかまの、真赤まっかな色を投出ほうりだしそうに考えられた。
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)