“たそがれどき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黄昏時92.3%
彼誰時1.9%
薄暮時1.9%
誰彼時1.9%
黄昏刻1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やや遠いみちを来るうちに雪も少し降り出してえんな気のする黄昏時たそがれどきであった。笛などもおもしろく吹き立ててはいって行った。
源氏物語:44 匂宮 (新字新仮名) / 紫式部(著)
仮装舞踏に一しよに往つて、一しよにそこから帰る時は、二人の外套の袖と袖とが狭いこうぢで触れ合つたものである。彼誰時たそがれどきの空には星の色が褪め掛かる。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
薄暮時たそがれどきのこの一刻を、私はしばらく味わおうとして食堂の椅子へ腰かけていた。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
誰彼時たそがれどきまぎれて只〻一人、うかれ出でけるこそ殊勝しゆしようなれ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
効果をねらつて、わざと黄昏刻たそがれどきの海岸を選んだ修一は、すつかり拍子抜ひやうしぬけしてしまつた。
六白金星 (新字旧仮名) / 織田作之助(著)