“たかもも”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
高股75.0%
高腿25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四、五人の高股たかももだちの侍が、前後を警備し、なんとなく世をはばかる風情が見える。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
落付き払った武者振只者に非ずと、利家諸鐙もろあぶみを合せて追掛けると、彼の武者また馬のこうべを返した。透間すきまもなく切り合い火花を散して戦っているうち、利家高股たかももを切られて馬から下へ落された。
長篠合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
一人をたおしたうえ一人の高腿たかももを斬りはなした、そこへ小者や庄屋の家僕たちが駆けつけて来て、傷ついた賊を生捕りにした。
青竹 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
制しようもない忿怒ふんぬに駆られて、藤六は大きく地をりながら突っ込んだ、たんぽの穂尖ほさきは鉄之助の左の高腿たかももに三寸あまりも突刺さり、藤六がひき抜くと血がはしった。
足軽奉公 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)