“たかへいだ”の漢字の書き方と例文
語句割合
高平太100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おれは不動心を振い起しながら、何故なぜおれ一人赦免にれたか、その訳をいろいろ考えて見た。高平太たかへいだはおれを憎んでいる。——それも確かには違いない。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
下﨟げろうの分際だというのなら、一体貴方は何ですか、公卿からけいべつされていた刑部卿忠盛の子というだけで、十四、五の頃までは無位無官、京わらべからさえ、高平太たかへいだといわれて
物わかりが好ければ政治なぞには、夢中になれぬ筈ではないか? 理非曲直りひきょくちょくわきまえずに、途方とほうもない夢ばかり見続けている、——そこが高平太たかへいだの強い所じゃ。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
平家へいけ高平太たかへいだ以下皆悪人、こちらは大納言だいなごん以下皆善人、——康頼はこう思うている。そのうぬれがためにならぬ。またさっきも云うた通り、我々凡夫は誰も彼も、皆高平太と同様なのじゃ。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)