“それしき”の漢字の書き方と例文
語句割合
其式100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
偶を求む牝猫は其式それしきの崖や渓をにゃんとも思わず一心に走り廻って、牡猫の情を受け返るを、知らぬは亭主ばかりなりで、猫を木の股から生まるるごとく想いいたのだ。
何にもあてはなかったけれど、其式それしきの負債はき償却して見せるように広言を吐き、月々なし崩しの金額をもめて再び出京したが、出京して見ると、物価騰貴に付き下宿料は上る、小遣も余計に
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
毘女其式それしきの裁判は朝飯前の仕事と答えて夫に教え、大薬妻の教えのままに翌日商主の五馬をき来て池辺の岩上に立たせ、水に映った五馬の影をひき去れ、〈もし影馬実に持つべき者なしと言わば