“そのつもり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
其積60.0%
其意40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
からそれをすぐ御友達おともだちの所へ届けて御上おあげなさい。是はにいさんには内所ないしよだから其積そのつもりでゐなくつては不可いけない。奥さんの事も宿題にするといふ約束だから、よく考へて返事をなさい。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
其意そのつもりで必ず書籍を懐ろにしていても、あのゴタクサした中では浮の空で読める新聞ぐらいなら格別、真面目な読書に精神を集中する事は迚も出来ない。
駆逐されんとする文人 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
幾らお前が強情を張った所で、一旦ここへ連れて来た以上は、もう帰す気配きづかいはないから、其意そのつもり悠々ゆっくりしておいで。夜も寒くないように、毛皮も沢山用意してあるから……。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)