“そちら”の漢字の書き方と例文
語句割合
其方100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうしてお前さんに会うて話と謂ふは、けつして身勝手な事を言ひに来たぢやない、やはり其方そちらの身の上に就いて善かれと計ひたい老婆心切ろうばしんせつ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
私の足はよく其方そちらへ向いた。そこには鉱泉があるばかりでなく、家から歩いて行くには丁度頃合の距離にあったから。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
其方そちらは如何でございますか、此の紐育ニューヨークから二百マイル程隔った湖畔は、近頃殆ど毎日の雨に降り籠められて居ります。
C先生への手紙 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)