“そうな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
総嘗28.6%
左右無14.3%
総舐14.3%
総薙14.3%
總嘗14.3%
總甞14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一八九一年から翌年へかけてヨーロッパ・ロシヤの数県を総嘗そうなめにした大飢饉は、社会情勢一変の転機をなしたと言われるほど深刻なものだった。
鉄は左右無そうなく手に取らず、「飛んでもないこと姉御どうしてこれが借りられよう。罰があたる。」とためらえば、「何だな、お前のようでもない。」美人もまた
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「代師範を五人も総舐そうなめにし、どうやら貴方もこころもとないので、それで私を追い出そうというのでしょう」
花も刀も (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
三峰の奉納試合に、梅軒が八重垣流の鎖鎌くさりがまの秘を尽して坂東の剣術者をほとんど総薙そうなぎにほうむったおととしの記憶などを思いうかべていた。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこでこの二人は、相談をして、そつと拔け出し、仲間と江の島で落ち合つて、相模藝者を總嘗そうなめにしようといふ、謀叛むほんを企てたわけで——相模屋には默つてゝ下さいよ。
「自業自得と言つちや惡いが、町内の綺麗なのを總甞そうなめして、無事に百までも生きちや、天道てんたう樣は無駄光りだ」