“ぜんはく”の漢字の書き方と例文
語句割合
前膊100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五本の指、たなごころ前膊ぜんはく上膊じょうはく、肩胛骨、その肩胛骨から発した肉腫が頭となって、全体があだかも一種の生物の死体ででもあるかのように、血にまみれて横たわって居た。
肉腫 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
「僕はどうだ。」がんぢやうな前膊ぜんはくの皮膚はやや赤味を帯びて、見るから健康を語つてゐる。
二黒の巳 (新字旧仮名) / 平出修(著)
童子はみんなに腕をまくらせて、前膊ぜんはくの内面のところに漆の汁で女陰と男根とをゑがいた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)