“ぜんしょうじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
善照寺66.7%
禅昌寺33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこの兵力も、すべて、前進軍のうちに加え、休息もとらず、さらに善照寺ぜんしょうじの砦へと急ぎに急いだ。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おんなじ様に、越前国丹生郡天津村えちぜんのくににゅうぐんあまつむら風巻かざまきという処に善照寺ぜんしょうじという寺があって此処ここへある時村のものが、むじな生取いけどって来て殺したそうだが、丁度ちょうどその日から、寺の諸所しょしょへ、火が燃え上るので
一寸怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その時になって外人も備前藩の兵でないだけは諒解りょうかいしたが、しかしこの地の占領を解くことを断じてがえんじない。長州兵はやむを得ないで奥平野おくひらの村の禅昌寺ぜんしょうじに退いた。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)