“せつえん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雪冤40.0%
雪寃20.0%
雪怨20.0%
雪炎20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
単に道庵一個の私事じゃない、江戸ッ子の面目を代表して、かつは先輩、弥次郎兵衛、喜多八が、到るところで恥をさらしているその雪冤せつえんの意味もあるということ。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
為三郎はしゅくん斉昭が幕府から隠居を命ぜられた(甲辰の事)とき、その雪寃せつえんのために奔走して幕府に追われ、伊達宗城の庇護ひごをうけて宇和島にかくれたものであった。
新潮記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
師の巌流の雪怨せつえんという意趣から、どういう行動に出ようとも——それは自分らのかかわり知ったことではない。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
不二ヶ嶺はいただき白く積む雪の雪炎せつえんたてり真澄む後空あとぞら
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)