“すなず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
砂洲50.0%
砂摺50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幼い時から、中学を卒業するまで、自分はほとんど毎日のように、あの川を見た。水と船と橋と砂洲すなずと、水の上に生まれて水の上に暮しているあわただしい人々の生活とを見た。
大川の水 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
芦荻ろてきの茂った所々の砂洲すなずも、跡かたなく埋められてしまったが、この二つの渡しだけは、同じような底の浅い舟に、同じような老人の船頭をのせて、岸の柳の葉のように青い河の水を
大川の水 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
もっとも冬場ふゆばでも、まぐろの腹部の肉、俗に砂摺すなずりというところが脂身あぶらみであるゆえに、木目もくめのような皮の部分がみ切れないすじとなるから、この部分は細切りして、「ねぎま」というなべものにして
鮪を食う話 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)