“すざく”の漢字の書き方と例文
語句割合
朱雀100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
猪熊いのくまのばばに別れた太郎は、時々扇で風を入れながら、日陰も選ばず、朱雀すざく大路おおじを北へ、進まない歩みをはこんだ。——
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そうして、柳町から六条へ移り、「新屋敷」の名が「三筋町みすじまち」となり、三転して今の朱雀すざくへ移って、「島原」の名を得たのが、寛永十八年ということで。
とゞろく胸をおさへつゝ、朱雀すざくかたに來れば、向ひよりかたちみだせる二三人の女房の大路おほぢを北に急ぎ行くに、瀧口呼留めて事の由を尋ぬれば、一人の女房立留りて悲しげに
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)