“すじゃく”の漢字の書き方と例文
語句割合
朱雀100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは、洛外ばかりでなく、どうかすると、白昼、玄武や朱雀すじゃくの繁華なちまたでも行われる「稚子攫ちごさらい」のうわさである。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朱雀すじゃくのあたりで火事のやむのを待っている雑鬧ざっとうの中で見とどけた一輛いちりょう蒔絵輦まきえぐるまが、十人ほどの家の子の打ちふる松明たいまつに守られながら、大路の辻を西へ曲りかけた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その姿は、一団の騎馬にくるまれ、徒歩かちの供僧やら武士やら百人以上な大列だった。それが朱雀すじゃく大路もせましと辺りを払ってゆくさまは、あやしいばかりな威風に見える。