“じんちょうげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
沈丁花90.9%
沈丁香9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
沈丁花じんちょうげの匂う家々の前をすぎ、小さな流れの橋を渡って田圃道にさしかかるとミネはううっと声をあげて泣いた。
妻の座 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
つぶてのようについと一羽の十姉妹が破れ目から庭へ飛び去った。続いて紅雀、残った十姉妹。あるものはすぐ縁側の下の沈丁花じんちょうげのこんもりした枝に止った。
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
村はうららかな日にかすんでいた。麦は色づき始め、菜の花が黄色く彩どっていた。うぐいすが山に鳴き家々の庭には沈丁香じんちょうげの花がにおっていた。