“じゃぐち”の漢字の書き方と例文
語句割合
蛇口100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さっきから、一人で、蛇口じゃぐちのすぐ下に浸っていた、角刈頭で、色の青黒い、全身に彫青いれずみをほどこした、眼つきの鋭い男である。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
成程その男のはいっている穴では蛇口じゃぐちの水が細い滝になって、絶えず坊主頭の上へ流れ落ちていた。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ミチは超然として蛇口じゃぐちの前に突立つったち、ざあざあと手桶ておけの湯を幾杯となく浴びる。
刺青 (新字新仮名) / 富田常雄(著)
はいって見ると、そこは湯殿のようにゆかたたきにした部屋だった。その部屋のまん中には、つぼけたような穴が三つあって、そのまた穴の上には、水道栓が蛇口じゃぐちを三つ揃えていた。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)