“じきしん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
直臣90.9%
直身9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伏見の直臣じきしんかわからないが、草鞋わらじばきで、太刀を革紐かわひもで背なかに負うた半具足の侍が、武者修行の気のつくまで、黙って立っていたのだった。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
水戸のご隠居の直臣じきしんであると聞いては、自失するほど愕いたのも——いや恐怖に襲われたのもあながち無理ではなかった。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何か分からぬが、短剣じゃ、つかは夜光珠にちりばめられ、なかごは直身じきしん切羽せっぱの上に象嵌ぞうがんがある。まなこをこらしてよく見ると、青金、赤金しゃっきん、黄金の三色の金であらわした南欧の少女の顔が浮いている
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)